非アルコール性の脂肪肝について 

アルコール性脂肪肝が却って減っている中、今注意とされているのが「非アルコール性の脂肪肝(NAFLD)」です。

 

非アルコール性脂肪肝となる要因は、脂肪や糖分が多いバランスの取れていない食生活や運動不足からくる、内臓脂肪の増加にあります。

 

他にも近年は、無理なダイエットをした若い女性などが、体の中のタンパク質が足りなくなり脂肪が排出されにくくなって、肝臓に蓄積することで生じることも少なくはないそうです。

 

この非アルコール性脂肪肝の怖いところは、悪化した時に「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」という病へと繋がる危険性があるのです。

 

脂肪肝の人のおよそ1割、患者数にするとおよそ100万人が、このNASHだと言われています。

 

NASHは割と最近注目された病で、脂肪肝にストレスがかかって生じるという説もあるのですが、今はまだ詳細な原因も分からず、これと言う治療法も存在しません。

 

NASHは血液検査でも判断がされにくく、CT検査をしても見逃してしまう事があるそうです。

 

NASHの確定の判断には、肝臓組織の一部を採り検査を行う「肝生検」を行わなければなりません。

 

NASHは、その他の肝臓の病と同様に、最初は自覚症状を感じにくいのですが、患者の中の約1割は病気が悪化し、数年内には肝硬変や肝臓がんへと繋がると言われています。

 

NASHは、アメリカでウイルス性肝炎やアルコール性肝障害に続き多い肝臓病ですが、欧米型の糖分や脂肪が多い食事が普通になり、運動をあまりしない日本人にも同じような状況であるので、気付かないうちに同じような状況になるであろうと言われています。

 

肝炎は、普通は「ウイルス性肝炎」が印象的ですが、そうなるとNASHは「生活習慣病の先の肝炎」とも言えます。

 

アルコールに至っては、日本酒3合で日常的に晩酌を5年間ほど継続すると、脂肪肝が生じると言われています。脂肪肝となってしまってもアルコールを摂取した際は、悪化して慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんとなる危険性もあります。